南側ゲート「ビジター立見指定」裏 コンコース⑦『deeer』さん
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肉の香りと地元サポーターの行列
スタジアムのビジター入場ゲートを通過しようとする刹那、遠路はるばる訪れた我々を真っ先に迎え入れてくれたのは誘惑するように漂う香ばしい肉を焼く香り。
駅前不動産スタジアムは入場ゲートに限らずコンコースを一周できるため、場内のスタグルを満喫するのに適した素晴らしいスタジアムの一つ。
コンコースを一周しながらキックオフに備えて心と胃袋を満たすスタグルをじっくり吟味するのも試合観戦の醍醐味なのだが今日はそんな時間もなさそうだ。
本能のままに誘惑してくる匂いの元へと近付くと、店頭から遥か遠くまで伸びる長蛇の列。
サガンブルーとサガンピンクに身を包むホームチームサポーターたちが行列を成している。
ホームチームのサポーターが行列を作るスタグルは間違いがないはずだ。
佐賀牛、さがジビエ、圧巻の肉料理
待つこと10分、列の進みはさほど良いわけではない。
丁寧な接客と作り立てを提供する素晴らしい精神の裏返しだと思う。
それでも待っていれば店頭までの距離がみるみる縮み、最後尾は遠ざかる。

イノシシバーガー…!
この香りの正体がジビエから発するものだとは想像にも思うまい。
これまでスタジアムで見たことのない異色のワンハンドグルメ。
これぞ、ご当地スタグル…
他所ではお目にかかることができないレアバーガーを目の前に心が踊る思い。

圧巻の肉メニュー。
錚々たるブランド食材の名前にテンションが上がる。
「佐賀海苔」「佐賀牛」「佐賀県産ほうれん草」
「開幕戦限定」!?
読んで文字の如く、シーズンで1度しか購入チャンスがない限定メニュー。
購買意欲をそそられる素晴らしいメニューだ。
いやしかし、初めての店ではデフォルト看板メニューをいただくのが自分のモットー。
開幕戦限定メニューとの再会は両チームの今後の健闘と日程くんに委ねることにする。
溢れる肉汁、イノシシの旨味

スタンドの自席からいただきます。
お供に選ばれたのは「いちごさんサイダー」。

大きさはまずまず。手のひらに収まるサイズ感。
700円するハンバーガーとなると口を目一杯開けても頬張りきれないアメリカンサイズを想起してしまうのが食いしん坊の浪漫。
スタグルの相場からすれば妥当な価格だと思うし、パティがイノシシ肉ともなればお得な価格だとも思う。

購入してから少し時間が経ってしまったため袋の中の湿気でバンズがくたびれてしまったけれど、それでも伝わるふっくら感。
外側の薄皮はしっかりしていて、中はもっちりふんわり。
うまい!
期待のイノシシパティは噛むほどに旨味と言う名の肉汁が溢れて、イノシシ肉を食べている実感を感じられる。
癖のあるジビエ臭を強烈に感じないため食べやすくはあるものの、イノシシらしい癖のある味と強烈な香りに期待していた自分もいた。
オリジナルソースの甘味としっかり塩味の下味がついたパティとの相性が抜群でクオリティの高さが伺えるバーガーだと感じる。
ごちそうさまでした!