〈車の場合(13分/6.1km)〉
「ベスト電器スタジアム」から県道45号/下月隈高木線経由
〈公共交通機関の場合(1時間1分/570円)〉
「ベスト電器スタジアム」→徒歩6分(450m)→「東平尾公園入口」→39B 普 博多駅行〔空港通〕で17分→「博多バスターミナル1F」→徒歩4分(240m)→「博多駅前A」→60 普 大橋駅行〔山王一丁目 きよみ通 清水町〕で22分→「中央病院前」→徒歩2分(100m)
本場福岡有数のもつ鍋専門店
福岡の地に足を踏み入れて「もつ鍋」を食べない訳にはいかない。
訪れたのは福岡きっての人気店「やま中」。
1984年創業。現在は福岡県内に3店舗、東京は銀座にも店舗を構える。
福岡県内に多々あるもつ鍋専門店の中でも人気の高い同店の本店は博多ではなく大橋。
どうせなら本店の味を味わいたいと、事前に予約しておいた時間に訪問。

街の中に突然由緒正しい景観の建物が現れる。
開店直後の時間に予約をしていたため先客はほとんどおらず、入店するのに少々緊張してしまう。

先程まで歩いていた福岡の街から一転して、思わず背筋が伸びる雰囲気。
引き戸を滑らせ恐る恐る入店すると、圧巻の内観。
丁寧な接客で1階座敷席へ案内いただく。
テーブルは掘り炬燵式。

見開き1ページ目には「やま中」の歴史とこだわりが。
一語一句読んで背景と考えを事前に理解することで、様々な想像を膨らませて口と心の準備をする。

もつ鍋は「みそ味」で確定。
やま中製もつ鍋の代名詞だ。

一品料理も密かな楽しみ。
どれもどれほど手の込んだ一品なのかと心が惹かれるメニューばかり。

冷奴の醤油に至るまで一切の手抜きがない。

数量限定の鍋せんまいも気になるところ。

「もち」と「しゃぶもち」を両方取り揃えているのが興味深い。

忘れては行けないお鍋の〆も充実。
「ちゃんぽん」「うどん」「雑炊」。究極の選択。

デザートには「あまおうアイス」や「ポンカンシャーベット」といったご当地ならではの面々も。
旅行客の心をしっかりと鷲掴み。
創業以来変わらぬ本物の味
一通り注文した後、早々に飲み物が到着。

生ビール(キリン一番搾り)(¥690)。
付き出し(¥330)はアルコール類を注文すると提供される。

キンキンに冷えて霜が輝くビールグラスが視覚的に乾いた喉を潤す。

ニラのシャキシャキとした食感が最高。
ニラ特有な風味とピーナッツのまろやかな味わいが良く合う。

牛の酢もつ(¥880)。
とにかく柔らかい。
期待していたもつの食感も感じられつつ柔らかさに驚く。
さっぱりとした酸味と柚子胡椒の爽やかな香りが最高のアクセント。

からしめんたい(¥1200)。
福岡に来たならこれも外せない。
なんたって、一品料理メニューの錚々たる布陣の中で一番上にその名を馳せる福岡の代名詞。
やま中オリジナルの調味液に漬け込んだという一品は上品な味わい。
こんなに一粒一粒に存在感のある明太子を食べるのは初めてで本場の底力を感じた。

みそ味(¥2200)。
注文は2人前から可。
既に完成された状態でテーブルのIHコンロの上へ置かれる。

一面に敷かれたニラの食べ頃を見計らい熱々をいただく。
ぅんん~!
プリプリのもつの脂が口の中でとろけてコク深い味噌の味と融合していくのを舌で感じる。
みそもつ鍋発祥の店、さすがとしか言えない。
厳選された新鮮な国産牛の小腸と、味噌の甘味・コク・濃厚さが調和している。

食べ進めながら、キャベツ、ニラ、ごぼう、こんにゃくを適宜追加。
薬味のすりおろしにんにく、唐辛子、柚子胡椒を加えると劇的に味に変化が加わる。
真似しようにも真似できない老舗の重みのある味わいを堪能。
ごちそうさまでした!