〈車の場合(28分/20.3km)〉
「駅前不動産スタジアム」から国道264号経由
〈公共交通機関の場合(1時間19分/1030円)〉
「駅前不動産スタジアム」→徒歩12分(800m)→「鳥栖駅」→長崎本線 肥前鹿島行で33分→「佐賀駅」→徒歩5分→「佐賀駅バスセンター1番のりば」→西鉄久留米行〔原の町・江見JR久留米駅〕で22分→「嘉納」→徒歩4分(220m)
レトロなキッチンカーが目印
見晴らしが良くなんとも気持ちの良い国道沿いをドライブしていると、空き地の前に立て看板を発見。

佐賀県唐津市生まれのご当地バーガーである「からつバーガー」。本店は虹の松原に所在。
昭和36年の創業とのことで、地元の方々から長年愛され続けたソウルフードであることが容易に想像できる。
駐車場内には既に車がぎっしり。限られたスペースに車を停める。

敷地内の端に停車するキッチンカー。
なんとも雰囲気のあるキッチンカーにテンションも上がる。

メニューも至ってシンプル。
スペシャルバーガーでも550円。安い。
パテオンリーのハンバーガーを基調とした各バーガーにそれぞれの良さがあるのだろうが、スペシャル一択ではないか。
キッチンカー手前で注文を済ますと車内へ戻って待機。
出来上がり次第、車まで持ってきてくれるそう。とてもありがたい。
良く見るとずらりと駐車された車内の中には皆人が。どうりで車の数の割に店回りに人が少ないわけだ。
昔ながらの懐かしいおいしさ
先客も多かったため車内で時間を潰す。
とてもファストフードと呼べる提供速度ではないが、真心がこもっていることは明らか。
これはハンバーガーでありながらファストフードというジャンルからは一線を画すグルメなのだ。
注文後も次から次へと車が現れ、敷地内を行き来している。
客層は家族連れが多い印象で、キッチンカーの隣に設けられたスペースで食事をしている組もちらほら。
しばらくすると順番通りに袋を持った店員様がこちらに向かってくる。

スペシャルバーガー(¥550)。
キッチンペーパーのような紙に包んだハンバーガーの周りを薄いビニール製の袋でカバーしている。
手に取るととても温かく、大きさ以上のボリュームを手の平で感じる。

バンズは外側がパリッとしており、食べずとも指先でふんわりとしたしなやかさを感じられる。

レタスの上に、ハム、パテ、チーズ、玉子。
なんとも庶民的な具材であるのに、とにかくかぶりつきたい衝動に駆られる。
鉄板で焼かれたパテや玉子にまわった油がジャンキーさと確かな美味しさを生み出している。
それぞれの具材のクオリティ。グレードはお世辞にも良いとはいえないかもしれないが、団結力が凄まじい。
なんといってもスペシャルソースが秀逸。
デミグラスのようなバーベキューソースのような甘辛いソースは、ブラックペッパーもアクセントとなり中毒性のある味。
マヨネーズとの相性もかなり良く、トッピングを一つにまとめてくれるスペシャルな役割を担っている。

フライドポテト(¥250)
ポテトはシューストリング。
手で持っていられないほど揚げたて熱々なポテトはホクホク。
オリジナリティを感じる部分はないが、塩気がしっかり効いていて安定の美味しさ。これでいい、これがいい。
キッチンカーを見かけたら寄らずにはいられなくなる中毒性と安心感こそがソウルフードの絶対条件なのだと学んだ。
ごちそうさまでした!